電子手帳について
電子手帳の始まりがただの住所録だった、と言ったら今の携帯世代の人は信じないでしょうね。電子手帳は筆記用具、メモ帳に変るビジネスツールとして情報量の増加と多様化へ対応するために、情報記憶のツールとし1980年ごろから発売されたのです。当時は名前と電話番号を記録するだけの機能しかありませんでした。
電子手帳は、そのおしゃれさと簡易性から発売後数年の後に漢字変換機能を搭載します。以降、その高機能化はとどまる事を知らず、外部メモリーを活用し、メモリーカードでカード電子辞書、カードゲーム、電車時刻表、カード翻訳辞書、さらにはカード音声翻訳を実現するまでに発展するのでした。
この傾向は、バブル景気へ移行しようとする日本経済を反映し、重厚長大の価値観から短小軽薄の流行言葉を生み出すほど多くのユーザーに受けれられました。また、この市場を支えたメーカー各社のLSI技術合戦に拍車をかけ日本経済の発展特にコンピュータ技術の向上にも大きく貢献したのです。
今では、電子手帳と携帯電話の境界が判らないほど高機能化は進化し続けていますが、はがき大の超小型ノートパソコンのようなPDAは携帯電話の機能までてにいれました。しかし、これらの電子手帳や携帯電話の対極が今も尚健在である事を忘れてはなりません。それはシステム手帳である。いかに高機能化、デジタル化が進んでも文字文化のわが国においては手書き文字の暖かさ、すなわち人の温もりを重んじる習慣は今後も消える事はないでしょう。システム手帳の市場が好調であることがそれを語っています。
更新日:2009/6/30 18:20:12
