中学受験について
中学受験熱が、年を増す毎にヒートアップしていくようである。理由は様々なだろが、近年になって施行されたゆとり教育や学級崩壊への危機感も大きいようである。かっては富裕層の子供が私立中学へ進むことが世間の常識だとされたが、最近は少子化の影響も相まって、経済的には下層とされる世帯でも中学受験が広まりつつあるのである。それに呼応するかのように私立中学側も費用を安くする傾向にある。私立校側も少子化対策をとろうとしているのかも知れない。また最近では、ほとんど学費が掛からない国立中学も人気が高いようである。
日本にある約700校の私立中学校のうち半数以上が、首都圏また京阪神地区に集中している。そういう背景もあり、現状では首都圏と京阪神地区の二極が中学受験のメッカとなっている。そのため、中学受験の塾の多数がこの二地域に教室を設け展開している。中学受験の入試問題は学校の授業だけではどうしても不足の部分があり、合格点にたどりつけないので、ほとんどの親がそういった塾に通わせている。
私立中学校に入学させたがる最大の理由としては次の6点があげられる。1)教育レベルが義務教育より高い。2)宗教教育が公立校では不可能。特定の信仰を持つ信者家庭にとっては宗教系私立中学校入学させることはこの点で重要。3)高校への内部進学が可能であること。4)大学への内部進学も可能であること。 大学受験を一切せずに大学までエスカレーター式に内部進学できるメリットははかり知れない。5)中高一貫教育の重要性が最近問題にされるようになった。長期的にカリキュラムが取れる。学生の質の平準化が成されているので、問題行動に巻き込まれにくい。6)ブランド価値が高い。ゆえに卒業後の人間関係・人脈 優秀な同級生との繋がりは、金銭的なものには代えがたい財産になること。
だがデメリットもある。その最大は、教育費が当然公立中学では無料だが私立中学では掛かることである。当然入学前の塾費も必要になってくる。また高校・大学受験などと違って浪人することが事実上できないので、プレッシャーが親子共に掛かる。また無理して入学した後に落ちこぼれる危険性も少なからずあることである。だが難関中学に入ることで優秀な人間の中で人間性が磨かれるというメリットも大きい。出来るだけ良い環境のもとで勉学に勤しんで貰いたいと真剣に考える親にとって、中学受験は大きな魅力なのである。
